たかゆちゃんのブログ

気が向いたら書きます

Perfume LIVE 2021 [polygon wave]の1日目に行った話

今ではすっかり国民的認知度の高いグループの一つになった、テクノポップユニットのPerfume。彼女たちは2020年で結成20周年・メジャーデビュー15周年を迎えました。

しかし、Perfumeと私たちファンにとって記念すべき周年イヤーになるはずであった2020年は、新型コロナウイルスの猛威によって想像していたものとは大きく変わってしまったように思います。

 2020年の2月。ベストアルバムをひっさげたドームツアーが開催されましたが、千秋楽の東京ドーム公演二日目は新型コロナウイルスの影響による政府の大規模イベント開催自粛の要請に基づき中止を余儀なくされました。

東京公演の一日目は開催されましたが、私は日々目まぐるしく変わるウイルスの感染拡大状況を鑑みて一日目・二日目ともに泣く泣く参加を見送ることにしました(公演前夜に払い戻しを受け付けるという発表があったというのも大きかった)。直前での判断ではあったものの、理解を示してくれた同行者には「せっかく東京二日間当たってずっと楽しみにしていたのに」と大変申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

私は幸いにも2月半ばの名古屋公演に参加することができていたのですが、私のTwitterのフォロワーの中には東京二日目の千秋楽だけを狙って地方から東京に遠征して来ている人たちが何人も、何人もいたことを知っています。公演中止の声明が出されたのは公演開始90分前であったので、遠方のファンはみな東京に到着している段階であったと記憶しています。

非常に無念でしかありませんでした。私たちファンも、そしてきっとPerfumeも辛く悲しく悔しい気持ちでいっぱいであったと思います。思えばあの日から、私の日常はガラッと大きく変わってしまいました。

natalie.mu

しかし、昨年はそのような状況の中、オンラインでファンを楽しませようとたくさん企画をしてくれました。ファンクラブ会員限定生放送や、大型のオンラインライブを開催するなど、新しい形でPerfumeとファンの交流が図られてきました。

でもやっぱり、結局は画面を見ているだけでライブのあの「生」の雰囲気を感じることはできないんですよね。オンラインのイベントが悪かったわけではありませんし、先述した大型オンラインライブである"P.O.P" Festivalはとても満足度の高いコンテンツであったと思っています。でもずっと心の中のどこかで刺さっている小さな針や、つかえている何かがあって、それを感じたまま日々を過ごしてきました。

結局私は2020年2月末の東京ドーム公演中止が発表されてから、ずっと時が止まったままのように感じていて、ずっと「あぁ、ライブに行きたいな」と強く強く願っていたのです。


そんな中、約1年半ぶりとなる有観客でのライブ開催が発表されました。

www.perfume-web.jp

 

 前置きが長くなってしまいましたが、今回はこの「Perfume LIVE 2021 [polygon wave]」に行ってきた感想をつらつらと書いてゆきたいと思います。

大変な長文な上に曲順などの公演内容について細かく触れますのでご了承ください。

 

 

また、こんな状況ですから、「なぜライブに行くのか」と思われる方や、いい顔をしない人がたくさんいると思います。そのお気持ちはわかりますし、私も「この時期にライブ行くのは憚られるな」と思わないことはありませんでした。ですが同居している家族とも相談し、許可を得たので行くことを決断しました。

 


 

開演前

 抽選1次・2次と落選し、「倍率高そうだし、もう当たらないだろうけどとりあえずキャンセル分の応募だけしておこう…」とテキトーにチケット抽選に応募していたのですが、まさか当たるとは思わず。公演前日に急遽参加できることが判明しました。私が当選したのはは8月14日の土曜日、初日公演です。

久しぶりの有観客ライブとはいえ、まだまだコロナウイルスの感染拡大は歯止めが効いていない状況です。今回の状況を鑑みて「チケット当選したけれども、やはりやめておこう」と苦渋の決断をした人たちが何人もいたのだろうな、とその方たちの無念に思いを馳せながらもぴあアリーナMMに向かうべく、電車に乗り横浜まで揺られてゆきました。

さてさてなんだかんだでギリギリに到着してしまい、グッズを買う時間もないまま入場。最初に入り口前のスタッフに電子チケットと公的身分証明書を見せ、さらに入場時には電子チケットのQRコードと自分の顔面をタブレットにかざすことでチケット認証と体温測定を完了させているようでした。入場後に特典のPerfumeオリジナルマスクとマスクケースが入った袋を渡されます。そして電子チケットに座席番号が表示されました。私の席は4階のレフト側でした。所謂天井席ですね。私は長いことPerfumeのファンをしていますが、何故か毎回天井だったりとても遠い席に当たります。悲しいです(でも席が全てではないですし、Perfumeのライブは遠くから見ても楽しめます)。

初めてのぴあアリーナでしたが、座席間隔や通路がかなり狭かったです。椅子自体の横幅もあまりなく、特にゆっくり座って鑑賞したい男性の方はかなり狭く感じるのではないかという印象を抱きました。

アリーナ席はなく、1階は全てステージや機材エリアのみになっていて、かなり斬新な作りでした。つまり全員スタンド席。以下の記事内に写真が十数枚ありました。

natalie.mu

 

 開演

さて、会場内がだんだんと暗転。ライブが始まります。

セットが光りはじめ、音響の音量が大きくなるとともに観客の拍手も大きくなります。「ああ、私が求めていたのはこれなんだ、何百・何千という人が同じ目的をもってここにやってきて、同じものを見届けることがどんなに尊いことであったか」と思い、Perfumeが出てくる前であったのにすでに感動していました。

オープニングの演出は「聞こえますか、見えますか」と私たちファンとPerfumeの気持ちが一つになるような、無機質のなかに温かみを感じるPerfumeらしいものでした。(きおくがおぼろげ)

ここで、見覚えのあるパネルを持ったダンサーが入場してきます。PerfumeのライブでPerfume以外のパフォーマーやダンサーが出てきたことは今までにありません。そんなまさか!パネルをもっているということは!?赤い衣装をまとったPerfumeが前に出てきて、位置につきます。ああこれはやっぱり――

不自然なガール

MVのダンサー演出を踏襲した演出や衣装の色に喜びを隠せませんでした。

また、当日は雨が降っていましたが「こんな雨の日にきっと 歩くキミを見つけて」「こんな雨の日はただ 窓の外は暗くて 気分はでも意外と そんなに悪くないし」という歌詞にぴったりで印象的でした。

 

息をつく間もないまま、Pick Me Up。

いきなりテンションを上げてきたぞと驚きつつも、心臓を揺らすような、息が詰まるような重低音と爆音を浴びながら「生きてる!」ということを強く感じました。*1「運命感じる 3 2 1」のところではみんなで指で「3 2 1!」と表現したりして、ああ楽しいなあ、みんなきっと同じ気持ちなんだろうなあと温かい気持ちになりました。また4階席ということもあり、ほぼ3人を上から俯瞰するように見ていたのですが、PMUは本当に完成された振り付けなので上から見てもとても楽しかったです。(小並感)

 

続いて、再生

個人的に再生は前回のツアーでのイメージが強く、あの時止まってしまった時間をまた「再生」するためにも選ばれたのかな、なんて推測したりしていました。再生はオバケの手のような表現をする振付が多く、ハロウィンが大好きな私にとってはかわいくてたまらない振付となっています。

 また、ここで気が付きましたがモニターに三人が映らないで映像演出が映ることが多いように感じました。おそらく全席スタンドで三人を俯瞰できる配置であるために、モニターではなく「生」の三人を見てほしかったのでしょうか。もしそうだとしたら、今までずっとオンライン(=モニター)でPerfumeを見てきたのとは違うんだよ、ということを暗に訴えていたのではないかと私は推測しました。

 

MC①

ここで三人がお辞儀。MCに入ります。

この最初のMCの時の三人の表情がとてもとても印象的でした。心から「嬉しい」という表情をしていて、私も「ずっとずっとライブしたかったよね、よかったね、嬉しいね」という気持ちでした。特に印象的だったのが、のっちの「みんなの拍手が声で聞こえる!」という言葉と、私たちの拍手に圧倒されたかのような表情です。私たちの気持ちは届いているんだと嬉しくなるとともに、私たちの気持ちをきちんと受け取ってくれているという事実にひどく安心しました。

かしゆかも「今までにないくらい楽しい!」と叫んでいました。私もすごく楽しくて、同じ気持ちで同じ場所にいられていることがどんなに幸せなことかと強く感じました。

他にも、あ~ちゃんが「みんなができる表現のうちのひとつである『声』が出せなくてもどかしい、悔しいという気持ちはわかります。でも、声がなくても手があるし、体があるし、頭もあります!みんなの思い思いの表現をしてくれたらうれしいです。私たちは全部受け止めるから!」と言ってくれたことが、とてもうれしくて。ファンでよかったなあと心から思いました。加えて、あ~ちゃんは「この裏で働いてくれている人たちも全員PCR検査が陰性だった人しかいません。みんなの中にもお熱がある人はいません。みんなが安心できるように対策を講じているので協力をお願いします」とアナウンスをしてくれました。コロナ対策をしながらエンタメを届けるのは本当に大変だろうなあ。

また、お決まりのチーム分けはありませんでしたが、階ごとに拍手をしたり、男子女子そうでない人のポーズを決めたりしました。男子は握りこぶしを上げ、女子は手のひらをパーにしたまま上げ、そうでない人たちは裏ピースを下にするギャルポーズ。kemioか?っていう感じのこのポーズ、私にとてもウケました。

あとうっすら覚えているのが、「母さんが一番尊敬する人なんじゃけど、(アクターズスクール時代に)母さんがうちらが踊っている後ろで見てて、『アンタそこ揃ってない!止まって!』と厳しく指導されたのが今でも生きてるんよね」「のっちが加入する前でさ、加入した後はその厳しいレッスンに付き合ってくれて。発表会の時は元気と振りがそろってることだけが取り柄のPerfumeだったよね(笑)」「のっちはエリートクラスだったからカッコいい洋楽とか歌っとったんよ(笑)アンタ、カッコいい曲歌っとったな~って思っとるじゃろ(笑)」「いや?思ってますけど?洋楽とか、歌ってましたけど?(笑)」とわちゃわちゃしていたのが可愛かったです。

 あとすでになんとなく思っていたのですが、このときやっと三人のアップがモニターにしっかりと映されて、「アレ?なんかちょっと衣装のかたちがFuture Popっぽくない?」と思いました。

 

MC明け~

三人が捌け、壁と床の二面モニターの演出が入ります。光の線が文字を帯びていき、「FP」の文字が。あたしの予想あってたじゃん!!!というわけで、Future Pop!

Future Popはアルバム表題曲なので、アルバムツアー以外では披露されないだろうなあと思っていました。この曲は近年のPerfumeの楽曲の中でもかなりお気に入りで、かつこのアルバムツアーが印象的でよいライブだったという思い出があったので、また披露してくれてとってもとっても感無量でした!*2

ちなみに三人はさきほどの赤い衣装ではなく、白っぽい衣装での登場でした。

 

つづいてTOKYO GIRL

二曲続けてアルバム「Future Pop」からの楽曲。TOKYO GIRLでは、ステージがさらに印象的な感じでした。Future Popのツアーの際のTOKYO GIRLの時のようなスクリーンが、さらに立体的になったイメージです。MVみたいに東京の夜景をバックに踊る感じ。でもMVよりもさらに洗練されてる感じ(つたわれ)。また、このツアーの時に毎公演TOKYO GIRLの振りを少しずつレクチャーするコーナーがあったのですが、そのせいか今回も一緒に踊っている人が多い印象を受けました。一緒に踊るの楽しいよね~!

続いては奥の壁スクリーンが上に開き小さなステージと冒頭に出てきたダンサーたちが登場。ステージ上には照明が降りてきました。Perfumeがハンドマイクを持ちながら小さなステージに上り流れ出したのは、I still love U!!!大変長らくライブで披露されていなかったこの曲ですが、ファンたちの興奮と喜びがひしひしと伝わってきました。私も驚きすぎて顔の横で手をあわあわさせていました。はたから見るとキモい女です。ステージの周りにはダンサーさんたちも踊っていて、新しいスタイルのI stiil love Uで新鮮でした。

 

ダンサーさんたちが捌け、スタンドマイクを手にしたPerfume。続いてマカロニ

I still love Uの後はマカロニだと~~!?!?とってもかわいい!!!オレンジ色の光に包まれてゆっくりとしたテンポにあわせてゆらゆらと揺れるPerfume、カワイイ~~~~!!!!

今回のライブはファンクラブ会員限定ということもあって、なかなか普段のライブでは見られない曲が多い気がしました。

 

ポリゴンウェイヴ~

マカロニの後、Perfume三人が捌けて、映像演出が始まります。ダンサーさんが、Perfumeの手の陰から逃げる演出。この夏、MIKIKO先生がしたかった演出を垣間見た気がしました。

三人が再登場。メインステージではなく小さな島に登場していました。衣装は黒いマント。何を下に着ているんですか…!?!三人がそれぞれオリジナルサウンドに合わせて踊ります。

「ポリゴンウェイヴ」というサビの部分が流れ、三人がマントを脱ぎ捨てると、ポリゴンウェイヴの衣装に!メインステージに三人が戻ってきます。ダンサーさんは、さまざまな形をしたオブジェクトの中に入りくるくると踊っていました。そしてそのまま、ポリゴンウェイヴ!

 ポリゴンウェイヴはなんどもTVで披露されてきましたが、ライブパフォーマンスを見て印象が大きく変わりました。オシャレでかっこいい曲でありながらも、情熱を感じるような曲という印象を持ちました。あとはなにより、リミックスされていたことに大変びっくりしました!ちょ~かっこよかったので配信してほしいです。私たちの中田ヤスタカは超天才!!!ありがとう中田ヤスタカ(感涙)

 

ダンサーさんが捌けて、三人が静かに次のダンスの位置に移動します。少しの暗転のち流れ始めたのは無限未来。無限未来って「未来への約束」「未来は明るいよ」というセリフを思い出されますよね。演出が比較的シンプルであったのもあって、これからのPerfumeも見ていてね、という気合がストレートに伝わってきました(あと無限未来ってライブの最後にやるイメージがついちゃってたので「もう終わりなわけないよね?!?」とひとりでちょっと焦っていました)。

 

続いて(たぶんこのあたりで)三人の衣装が変わりGLITTER

GLITTER!?!?!?!マジですか!?!?!?!?!?驚きが隠せませんでした(顔の横であわあわポーズ2回目)。みんなでこぶしを突き上げるポーズをしたりして、なかなか盛り上がる曲。盛り上がる曲で飛ばしてきたということで、ライブも中盤に来たことを感じ取ります。

緑や青のレーザーを使った演出で、JPNの頃のライブを思い出しました。さきほどのポリゴンウェイヴの衣装から一転、銀色の衣装をまとっていました。記憶が霞なのであまり覚えていないのですが、客席には降り注がない形でキラキラの紙吹雪も舞っていました。「キラキラの夢の中で」という歌詞がありますが、本当にきれいで、ライブ中ずっとキラキラの夢の中にいるなあと思いました。ずっとずっと夢みたいに綺麗で、たのしくて仕方がありませんでした。GLITTER大好きだったのに大大大好きになりました。チョロオタすぎワロタ

 

P.T.A.のコーナー~

さあやって参りましたP.T.A.のコーナー!!!おなじみの4つ打ちが流れはじめ、ファンも自然と手拍子をします。4つ打ち流れて速攻で手拍子がそろうのがP.T.A.会員~って感じがして好きでした。

 このとき、ステージ端で水分補給をしている三人がうっすら見えてちょっとにやにやしちゃった。キモオタワロタ。なおステージ中央がのっち(たぶん)、上手があ~ちゃん、下手がかしゆか(たぶん)という珍しい位置状態でのP.T.A.のコーナーでした。

声が出せない中、さきほどのMCで決めたポーズを取ったり、手拍子をしたり。一昔前のP.T.A.のコーナーのようで私はかなり好きでした。歯磨きしたり、手を振ったり。久しぶりにあ~ちゃんのポーズをまねするやつもやりました(正式名称がわからないので察して)。「スイカ・うきわ・阿波踊り」でしたが、やはり三番目のポーズは「阿波踊り!?」と意表をつかれるもので面白かったです。「みんなの思い思いの阿波踊りして~」「男踊りでもいいんだよ、こう、腰を落として」「それっぽく見えればいいからね」とPerfumeらしさ全開。そうそう、これ!こういう緩さがあるのもPerfumeのライブのいいところ…。実家のような安心感ってやつですね。

続いてみんなで踊るターン。「Perfume」「ねぇ」「MY COLOR」「Puppy love」の振りを踊りました。これ全部やるの?!とちょっと期待したり…。

「ねぇ」のお休みターンでは「ここはみんなキメ顔してください」との指示。Perfumeのキメ顔が面白くて吹き出しそうになるのをこらえるので精一杯でした。はたから見たらキモい女(二回目)。

Perfume」や「Puppy love」の振りの時には「懐かしいね~」「さあこの曲はやるということなのでしょうか!?」とコメントする三人。ウケた。こういうゆる~いP.T.A.のコーナー、最高。

 

P.T.A.のコーナー後~

手拍子や男子女子そうでない人のターンに戻り、会場全体が盛り上がってきたところで、

FAKE IT!あ~ちゃんの煽りに合わせてみんなでジャンプをするのも久しぶりで、P.T.A.のコーナーで温まった会場がさらにアツくなりました。P.T.A.のコーナーからのFAKE ITもしくはParty Makerってめちゃくちゃ盛り上がるよね。ちなみに、通路が狭かったので思うようにジャンプができなくて悲しかった。ファンのみんな、体幹鍛えような。

 

続いてすぐにポリリズム。言わずと知れたPerfumeの代表曲でありますが、この曲はいつもPerfumeにとって大事な瞬間を共にしてきた曲であると思っています。前回の千秋楽が中止になってしまったツアーでもポリリズムが披露されていましたが、その際には2010年の初ドームライブの演出をオマージュしていましたね。MIKIKO先生は昔の演出をまた新たに取り入れてくれたりするので、長年彼女たちのファンをしている人たちにとって懐かしさと感動を与えてくれます。エモいのよ。

今回のポリリズムもシンプルな演出で、私はそれをこれまでのPerfumeの歴史を振り返るような気持ちで見ていました。

 

その後、すぐにTime WarpMVの演出やカラーリングをイメージしたステージモニターの映像演出がカラフルで可愛くて印象的でした。また、ダンサーさんたちもMV内に登場するダンサーのような振りや動きをしており、その衣装も相まってTime Warpの世界に入り込んだような演出でした!何気にこの曲がファンの目の前で披露されるのは初めてでしたが、去年何度もTVやオンラインで見た曲を生で聞けるのは嬉しかったです。何度も言いますがファンがハコに入っていて、そしてあの爆音が体を突き抜けるあの感じ、あれがたまらないんですよね。

 

お次はなんと―Miracle Worker

ワンマンライブで披露されるのは2016年のツアーである「COSMIC EXPLORER」ぶり。この曲も「起こせミラクル」という歌詞の後のビートが盛り上がる盛り上がる。当時でもファンの間で話題になっていましたが、今でもこの楽曲のファンが多いこともこの楽曲の人気がうかがえます。かくいう私も2016年当時ツアーに参加しみんなで観客皆が一体になって盛り上がっていた記憶があり個人的にも印象深い楽曲。しかしアルバムオリジナル楽曲であったため、アルバムツアー以外では披露されないだろうと思っていたのですが、まさかまさかの披露。やはりP.T.A.会員限定ということでスペシャル感も感じられつつも「この曲懐かしいでしょ?ついてこられるよね?」というPerfumeの気持ちが見え隠れしたりしてとても楽しかったです。

 

MC②~

ここでMCに入ります。

メモをしておけばいいものの、メモをしておらず記憶が宇宙の彼方なので、とくにここのMCの話は間違っていることを書いているかもしれません、ごめんなさい。

ここのMCか最初のMCで言っていたか記憶がアレなのですが、「今日来られなかった、諦めた人たちがいるのも知っています。倍率もすごくて、しかもお友達や仲間と一緒に来られない。でも今日ここに来てくれた人たちはその家族やお友達の気持ちを背負って来てくれていますよね。おうちで私たちを応援してくれているみなさんの気持ちも、ちゃんと受け取りました」と三人は言ってくれました。今回は本当に倍率が高かったんです。幸いにもキャンセル分で当選できましたが、今までPerfumeのライブ抽選不敗だった私も1次・2次と負けていましたし、Twitterでもたくさんの人が落選しているのを見ていたので、悔しい思いをした人がたくさんいたと思います。そんな人たちにも思いを馳せてくれるPerfumeはなんてファン思いなのだろうとじ~んと来てしまいました。

また、「この一年半、ライブがしたいと様々な企画をして、頓挫して、また企画をして、中止になって…」と泣きそうな表情で訴えていたあ~ちゃん。この一年半、私たちの見えないところで私たちに会えるたくさん努力をしてくれたんだなあと想像し、今ここにこうやってライブを見に来られていることに心から感謝しました。

詳細はほとんど飛んでしまったので知りたい方は他の方のエントリやTwitterを検索してください(最低)。

三人がそれぞれコメントを終えたところで、あ~ちゃんが「最後の曲は、スタッフも満場一致でこの曲しかないよね」「チャンスは一回しかないよ、いい?」と。ああもうこれはあれしかない。

せーの!MY COLOR

「毎日世界中でいろんなことが起きて」「今すぐ会いたいけどまだまだかかりそうだし」という歌詞をずっと聞き続けてきたこの一年半でしたが、やっとみんなで思い思いの手のひらを広げて一緒にこの曲を踊れることが嬉しくて誇らしくて仕方ありませんでした。

「人から人へ繋ぐコミュニティ」「愛のメロディー詰め込んだまま今日も会いに行くよ」「手のひら私色」という歌詞も私のお気に入りで、今回は特に沁みるなあと思いました。みんなで作るコミュニティがここにはあって、愛にあふれていて、そこに肌の色や出自には関係がなくて、ただひたすらに「Perfumeが好き」という愛にあふれていた空間でした。私は終始嬉しくて誇らしくて、ずっとニコニコしながらMY COLORの振りを踊っていました。とてつもない多幸感に包まれていた…。

 曲の途中で三人がステージのいろんな方向へ動いてきてくれました。特にのっちが私のいるステージ下手側に来てくれた時にはずっと上を向いていてくれて、そのときにやっとのっちのお顔をはっきりと見ることができました。キラキラしてて、たのしそうで幸せそうで、みんなと目が合うように大きな瞳をさらに大きくさせながら、「一緒に踊ろう!」と言わんばかりにMY COLORの振りを大きく大きく踊っていたのが印象的でした。あまりに美しくて私は夢の中にいたのだと思います。もしくは幻。それくらい輝いていて、この曲の間だけで「ああ好きだなあ」と何度思ったことか。

 

終演

ここで音楽が終わり、終演かと思いきや映像演出が始まります。

ステージ横に設置されていたミラーボールが光りだします。これは!新曲です!

「光」「ステージ」というキーワードが印象に残りました。これからもステージを続けていくよ、というPerfumeの決意が表れたような楽曲。また、Perfumeのライブではあまり見られない、歌詞がモニターに表示されるという演出もありました。歌詞が縦書きだったので「椎名林檎…?」と思ってしまいましたすみません。新曲はただただ圧倒されるだけでしたが楽しいテンポの曲だったので早くじっくり聴きたいです。

その後、Perfumeの三人が奥の上がった壁モニターの中に向かってゆき、壁モニターが下がります。ステージの床モニターにキーボードが現れて"See you at the next stage."という文字が打ち込まれます。まだ会える!また会える!最高だった!綺麗だった!と興奮が隠し切れないままアンコールを期待しましたが、モニターの光が消え場内が明るくなるとすぐに影アナが入ります。しかし今日はこれで終わりではないことを知っているのです!

 

NHKの中継

私が参加した8月14日公演では、ライブ会場からNHKの番組との中継をつなぎパフォーマンスをすることが事前告知されていました。「観たい方は座席に残ってお待ちください。観ない方はお気を付けてお帰りください」とのアナウンス。

natalie.mu

中継予定時刻は午後8時前後。終演が午後7時半ごろだったので、約30分の待機時間がありました。座席にいるとまぁ~スマホの電波が悪くて。電波拾いついでにお手洗いに向かいました。なんと男性のほうは列ができていたのに女性は列もありませんでした。Perfumeのファンは、男性比率が高めのイメージがあるとはいえいつもは女性用トイレもかなり混雑するので待ち時間なしで入れるというのはいささか驚きました。まあ終演後であった上に4階という一番観客が少ない階層であったせいもあるかもしれません。

さて、お手洗いを済ませ電波が比較的拾いやすい廊下?ロビー?にいましたら突然「このあとNHKとの中継がありますが、その間番組をお楽しみください(ニュアンス)」と突然中継先の番組が流れ始めました。これは2018年の大みそかの紅白中継を思い出す…!

そしてFoorinのパプリカで手拍子をしだすファン。

続いてV6のみなさんが話している様子がモニターに流れ始めます。「愛なんだ」の曲紹介が終わった後にモニターがフェードアウトして消灯。すると同時にPerfumeの三人がポリゴンウェイヴの衣装で「愛なんだ」を歌いながら下手側から入場。めちゃくちゃノリノリで歌うじゃん、とニコニコしてしまった。

あと可愛くて面白かったのが、イノッチがファンからのコメントを聞き「アイドルやっててよかったです!」と言っていたのを三人が真似して「ひゅ~!かっこいい~!」「前に一瞬番組ですれ違ったときに『イノッチ最高~!』と言ったらエレベーターの中から『愛してるよ~!』って返してきてくれた瞬間にエレベーターがチンッ!って閉まって(笑)」「イノッチ一生推す!」といろいろコメントをしていたこと。「イノッチ一生推す!一生推す!」と一人だけオタクムーヴをしていたのはみなさんの予想通り安定ののっちさんです。(笑)

ほかにもあ~ちゃんが「中継でウッチャンと喋るんじゃって!ウッチャンって知ってる?ウッチャンナンチャンの!ウッチャンナンチャン知ってる?」とボケて、ファンたちは笑いをこらえつつもざわついた雰囲気を醸し出していて面白かったです。

そうすると会場にスタジオの音声(愛なんだ)が流れ始め、もうすぐ中継が始まることがわかります。またまた愛なんだを口ずさみながらスタンバイするPerfume。そのままスタジオで曲紹介がされた後にもう一度無限未来のパフォーマンス。ライブ本編と同じ演出でした。パフォーマンス終了後、三人が前に出てコメント。ウッチャンが「Perfumeはいつも中継で会えないんだよ~」と言っていましたが、確かにここ数年の紅白は中継が多かったですね。ウケました。

中継終了後、「終わった~!」「緊張した~」「録画した?」「録画しといた~!」と確認しあう三人。「みんなも録画した?テレビでまた見てね!」と言ってくれました。そのままありがとうといいながら下手側に捌けてゆく三人。最後にあ~ちゃんが手を振って姿が見えなくなり、影アナが話し始めます。これにて本当の本当にライブ終了…。

 

おわりに

 長々と感想やレポートをひたすら書いてきましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。どうも読みやすい簡潔な文章を書くのが苦手なようです。うまい文章を書けるようになりたい。

今回のライブはコロナ禍での開催ということもあり、色々な意見もあるでしょうし、ライブ公演自体も様々な制限の中での開催でした。でもそんな中でもやっぱりPerfumeは輝いていて、もはや神々しさまで発していて、見ている私は文字通り夢心地でした。幻のようにキラキラで、夢のように一瞬で終わってしまった、でもまだ続きを見ていたい、そう強く思う公演だったと思います。でもやっぱりPerfumeのライブはどこか安心感があって、夢心地のなかでも居心地の良さを感じていました。

「新しい時代」と言えども過去を振り返ってしまうのは人間の性でしょうか。またいつか、ツアーやワンマンライブがあるのなら、今度はコロナ以前のように大声で声援を送ったり名前を呼んだりして、同じ目的をもって会場にやってきた仲間たちと会って話をしたり、お酒を飲んで盛り上がったりしたいです。

また今回のライブ終了後にReframeの全国ツアーが発表されました(Reframeは通常のワンマンツアーとは趣旨が異なります。気になる方はNetflixで見られるので是非)。今回のライブでPerfumeに対するモチベが富士山の高さを超えたのでReframeもとても楽しみです。

www.perfume-web.jp

今回のライブがAmazon Prime Videoで配信されることも発表されました。

www.perfume-web.jp

 

では今回はこの辺で!

*2021年8月22日追記

*1:あの心臓を貫くほどの音響を久しぶりに聴いてテンションが上がりました。響くビートとリズムが心臓の鼓動と揃っていく感じが心地よく、会場の観客皆が同じタイミングで鼓動しているのではないかと思うあの空間が大好きです。みんなが同じリズムに合わせてゆらゆらと揺れる、これがライブなんだと感じますよね。

*2:Future Popというアルバムは私にフューチャーベースという素晴らしいジャンルを教えてくれました。今でもフューチャーベースしか勝たんおばさんになっている。どんなフューチャーベースの楽曲を聞いてもどうしても思い出すのはやはりPerfumeの2018年のツアーです。